2024年6月東海・中部の繊維倒産集計

東海4県、中部9県とも件数は低水準、負債額も減少

東海

東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)

発生件数=1件

負債額=7600万円

東海4県下の倒産件数は1件で前月比4件減少、前年同月比では2件減少した。

負債額は7600万円で、前年同月比では2億3900万円(75.9%)減少した。

業種別では「小売商」1件、原因別では「業績ジリ貧」となっている。

アニタプランニング(名古屋市、負債7600万円)は、紳士カジュアルウエア主体に帽子、バッグ、雑貨などを扱い、本社地での店頭小売とネット通販を併営し、一部仲間卸も手掛けていた。近年は大手同業者やファストファッションとの競合などから業況が悪化する中、コロナの影響もあって売上が急激に落ち込み、先行きの見通しが立たず、破産手続開始となった。

中部

中部9県(愛知・岐阜・三重・静岡・長野・富山・石川・福井・滋賀)

発生件数=3件

負債額=1億9600万円

中部9県下の倒産は3件で前月比2件減少、前年同月比では1件減少となった。

負債額は1億9600万円で、前月比1億1900万円(37.8%)減少、前年同月比では8900万円(31.2%)減少した。

業種別では3件とも「小売商」。原因別では3件とも「業績ジリ貧」となっている。

東海4県下以外の倒産では長野、富山で各1件発生した。

つた勘呉服店(長野県中野市)は、地元では最古参の呉服店として広く認知され、かつては「つた勘呉服店」「子供服のぷぺ」の2店舗を展開。その後は「つた勘呉服店」のみとなっていたが、コロナ禍の影響で業況が悪化するなど厳しい状況が続いていた。