2025年3月東海・中部の繊維倒産集計
東海・中部9県下の倒産は件数、負債とも低水準
東海
東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)
発生件数=2件
負債額=1億2800万円
東海4県下の倒産件数は2件で前月、前年同月と同数だった。
負債額は1億2800万円で、前月比4600万円(26.4%)減少、前年同月比で11億8200万円(90.2%)減少した。
業種別では「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」「小売商」各1件。原因別では2件とも「業績ジリ貧」となっている。
HY(株)(名古屋市)は、アパレルからOEM受注して婦人服の製造を中国の現地工場で手掛けるほか、過去には防虫加工製品や物流関連の商材卸も併営。1億円前後の年商で推移したものの、コロナの影響で受注環境が変化。近時は代表者1人が無店舗で事業を継続する状況にまで追い込まれ、債務返済の見通しが立たなくなった。
中部
中部9県(愛知・岐阜・三重・静岡・長野・富山・石川・福井・滋賀)
発生件数=6件
負債額=2億6700万円
中部9県下の倒産は6件で前月比2件増加、前年同月比では1件増加した。
負債額は2億6700万円で、前月比1億9700万円(42.5%)減少、前年同月比では17億700万円(86.5%)減少した。
業種別では「小売商」5件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」1件。原因別では6件とも「業績ジリ貧」となっている。 東海4県下以外の倒産は滋賀で3件、福井で1件発生した。